みなさん、こんにちは。なべです。今回はTypeScriptでAPI開発をする際に便利なライブラリをご紹介します。

ライブラリ名

Hey API

概要

Hey APIは、OpenAPI仕様からTypeScriptの型定義とAPIクライアントを自動生成するためのライブラリです。

主な特徴として以下が挙げられます：

OpenAPI仕様書から完全な型定義を生成
リクエストとレスポンスの型チェックを実現
軽量で依存関係が少ない設計
開発時のコード補完をサポート

このライブラリを使用することで、APIのインターフェースに関する型の安全性が保証され、開発時のミスを早期に発見できるようになります。また、自動生成された型定義により、APIの仕様変更への追従も容易になります。

Hey APIの向いているユーザー

Hey APIは以下のようなユーザーに特に適しています。

対象ユーザー	目的
TypeScriptのバックエンド開発者	型安全なAPIを効率的に開発したい
REST API設計者	OpenAPI仕様に準拠した一貫性のあるAPIを構築したい
スタートアップ開発チーム	迅速なAPI開発とドキュメント自動生成を実現したい
モノリシックからマイクロサービスへの移行者	API設計の標準化と管理を改善したい
フルスタック開発者	フロントエンドとバックエンドの型定義を統一したい

Hey APIの活用方法と応用例

Hey APIの主な活用方法と応用例をご紹介します。

マイクロサービスの開発

複数のサービス間でAPI仕様を共有
型定義の自動生成による開発効率の向上
サービス間の整合性の維持

APIドキュメントの自動生成

OpenAPI仕様に基づくドキュメントの作成
クライアントSDKの自動生成
APIテストケースの自動生成

APIバージョン管理

異なるバージョンのAPI仕様の管理
後方互換性の確保
段階的なAPI更新の実現

カスタムバリデーション

入力値の検証ルールのカスタマイズ
ビジネスロジックに基づいた独自の検証
エラーハンドリングの一元管理

Hey APIの代替サービス比較

主な代替サービスとの比較表です。

サービス名	特徴	Hey APIとの違い
NestJS	フルスタックフレームワーク	より大規模で、学習曲線が急
FastAPI	Pythonベースの高速API開発	異なる言語環境、より軽量
Express + TypeScript	軽量なNode.jsフレームワーク	型安全性が低く、設定が必要
Swagger Codegen	コード生成ツール	ドキュメント中心で柔軟性が低い
GraphQL	クエリ言語ベースのAPI	異なるパラダイム、複雑な実装

インストールと実行方法

インストールの手順

Hey APIをプロジェクトに導入するには、以下のいずれかのコマンドを使用してインストールします。

# npmを使用する場合
npm install @hey-api/openapi

# yarnを使用する場合
yarn add @hey-api/openapi

# pnpmを使用する場合
pnpm add @hey-api/openapi

基本的な使用方法

Hey APIは以下のように設定して使用します。

import { createAPI } from '@hey-api/openapi'

// API設定を定義
const api = createAPI({baseURL: 'https://api.example.com',headers: {'Content-Type': 'application/json'}})

ローカル環境での開発時は、.envファイルを作成して環境変数を設定することをお勧めします。

まとめ

Hey APIは、OpenAPI/Swaggerの仕様に基づいて、TypeScriptの型安全性を保ちながらAPIクライアントを生成できる強力なツールです。自動生成された型定義により、開発時のミスを減らし、生産性を向上させることができます。

また、シンプルな設計思想と豊富なドキュメントにより、チーム開発においても導入のハードルが低いのが特徴です。APIクライアントの実装で悩んでいる方は、ぜひHey APIの採用を検討してみてください。

Hey APIで型安全なAPI開発を実現する